2007年3月5日月曜日

TCP/IPプラットフォームを懐疑する 3 (IPマンセー?)

IP / パケット通信がデバイスの高速化を受けてTDMの牙城を突き崩しつつある。音声通信インフラの世界は今後ますますネットワーク側へとシフトしていくはずだ。このトレンドはもちろんTDMに限った物ではない。YouTubeを持ち出すまでも無く、TV Broadcastをネットワークに乗せる事も今では珍しくも無いし、日本でこそ主流ではないがネットラジオもメディアとしてすっかり確立しているようにみえる。ストリーミングの世界だけではなく、Podcastも含めてTVや映画などのコンテンツをオンデマンドに配信するサービスも(ビジネスとして成功しているかどうかは別として)次々生まれている。パケット通信の利便性、整備の整ったインターネットインフラ、非常にオープンな仕組み、そしてそれらを構成するデバイスの価格の低下があいまって、この流れを押しとどめるものなど何も無いように思える。
でも、だからこそあえて苦言を呈したくなるのは私がへそ曲がりだからでしょうか?

通信デバイスの高速化によって音声乗っけてもへっちゃらになったなんて、逆にいえば効率の悪いやり方だけどCPUパワーでゴリ押ししてるってだけじゃないの? とか、オープンな仕組みって、それのおかげでセキュリティーレベルがた落ちじゃん!! とか、コストベネフィットとか言うけど本当かな~? とかなんとか・・・
今更TDMの復権を望んでいるわけではない。だがIPネットワークこそが最適解だと思えないだけだ。