2007年3月20日火曜日

IT部門の解体を考える!? いや、考えるな!

IT部門の解体を考える
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20070319/265568/

>> 経営者らの「IT部門に任せておけば大丈夫」、IT部門の「ITベンダーに任せておけば大丈夫」という信頼関係が崩れてしまったという認識が根底にある。
こんな信頼関係(?)が今まであったのかどうかはこの際置いておいて、さらに経営者やユーザーが何をもって「IT部門に任せておけば大丈夫」と考えてしまったのかも論じずに、あくまでIT部門・ベンダーの抗弁として言わせてもらうならば、「業績を伸ばす仕組みを作り上げる」のは貴方たちのお仕事で、こちとらソイツをテクノロジーでもってどうやって落とし込んでいきましょうかね?ってのを考えるのが仕事なんでぃ!と、こうなるわけですが、そのあたりの事をどのようにお考えなのでしょうか?

>>日本のIT投資額は米国の3分の1強、全世界の10%強を占めている。ほぼGDPと同じウエートで、これだけのIT投資をしても期待した成果が上がっていないとすれば、ユーザーが最も必要としているところにIT投資を振り向けられていない、海外より高い商品やサービスを購入している、などといった要因が容易に推測できる。

「ユーザーが最も必要としているところにIT投資を振り向けられていない」のでしょう。製品単価の高低はマスで見れば誤差の範囲だと思いますので、原因はそこにあるのではないでしょうか?
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20070123/126794/
>>日本のIT投資額は米国に次いで世界第2位であるが,GDPに対する割合は,英国,ドイツ,フランスよりも低い
>>経理や事務担当の役員が責任範囲の一部として情報システム部門をマネジメントしているケースが多い
>>米国企業ではERPパッケージを導入し,業務をERPパッケージに合わせる組織文化が日本に比べて強い
こういった指摘もある事を十分念頭に置いておきたい。
そもそも、IT投資をどこに振り向けるのか決定するのはIT部門なんですか?まさかベンダーの言いなりなんてこと無いですよね?

>>ユーザー企業の経営戦略にも左右されるが、ITベンダー自身の生産性の低さという問題も隠せない
本当ですか?無茶な要求を突きつけておいて生産性が低いとか言ってないですよね?保守運用コストが高いとおっしゃるが、導入時から保守契約をきちんと結んでおけばコストの上限はおのずと見えてくるのに、それをケチッたがために思いもかけぬ出費を強いられたなんて事例は、まさか念頭に置いてないでしょうね?

>>IT部門は細かな部分のカスタマイズにこだわり過ぎるというのだ。「ユーザー部門の声に応えるため」というのがIT部門の言い分だろうが、もしその投資が無駄な領域に向かっているとしたら、売り上げや利益をいかに伸ばすかを考えている経営者らが不満を募らせるだけだ
IT部門に文句を言う筋合いの話じゃないでしょうに。明確な戦略に基づいて業務フローの見直しまで踏み込まない経営側の無責任をこそ問題視すべきで、これじゃあ旧来のやり方を変えたがらないうるさ方の要求に寝る間も惜しんで苦労する方々が浮かばれませんよ。

>>「経営者の要求が不明確だからだ」と、IT部門もITベンダーも言いたいのだろうが、ビジネスがコンピュータなしで成立した合理化時代ならまだしも、ITとビジネスが密接な関係にあった今、効果が見えない投資や開発期間の長期化は許されない
何がおっしゃりたいのかまったく分かりませんが? 経営者はPC音痴だから分からなくて当然と言う事でしょうか? 何故多くのIT戦略に積極的な企業がCIOを経営陣の中に置くのか分かりますか?本来下っ端の実働部隊でしかないIT部門に何を過大な期待をしてるんでしょうか?

>>経営者が求めているのはITシステムの導入そのものではなく、業績を伸ばすためのビジネスの仕組みなのである
再度確認させてください。業績を伸ばす仕組みを考えることを除くとすると、経営者の仕事って何なのよ?業績を伸ばす仕組みを考えることと、それをテクノロジーを使用してどのように実装させるかはまったく別問題ですよね?

で?その結果がIT部門の解体っすか?
やる気が無いならそれでも結構。でもIT化を真剣に考えるなら、もっともっとお金と人と時間をかけて、ちゃんとやって下さい。