2007年1月26日金曜日

Voice系の憂鬱

http://www.networkworld.jp/netshinso/-/56309.html
通信・ネットワークの深層
第45回 IP電話が企業に浸透しないほんとうの理由

私は売る側の人間なのでついついこういった側面には目をつぶってしまいがちだ。要約すれば、人々はもはや音声系のデバイスやサービスに真新しいものなんか期待してませんよ、っという身も蓋もない話です。 顧客側とメーカー側の温度差を見つめなおす作業が自分自身にとってとても重要だと、あらためて自覚しなくてはならないだろう。 音声を使ったコミュニケーションに対する重要度、依存度は下がる一方で、まったく無くなってしまう事は無いにせよ、今後顧客を振り向かせるのは容易ではない。
多くの人たちが何年もの間待ち望んだIP電話におけるキラーアプリなんて本当は存在する可能性すらなくて、電話やその他音声通信デバイスの形態そのものを叩き壊しかねないSkypeの方がよっぽど将来性がありそうですし・・・ あまり後ろ向きのことばかり考えたくは無いのですが、コッチの業界にいる人たちにとって、この閉塞感は多かれ少なかれリアルに響いてくるのではないでしょうか。

それにしてもSkypeってもっと面白いプラットフォームになり得るんじゃないだろうか? APIも公開されていることだし、この際、Skype上で動作するいろんなデバイスやソフトを作ってみるのも面白いかもしれない・・・
それがビジネスになるかは微妙だけど。

2007年1月19日金曜日

IT部を持ってる日本の会社の割合はどうなのよ

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20070119/259130/

日本国内のIT市場の成長率は海外の平均を大きく下回る模様だとか・・・

>国内のIT市場の成長率が平均を下回っている背景について、
>「国内企業の経営者がITに対してあまり理解していないことや、
>IT投資をコストととらえているため」と分析する。

企業トップに関わらず、大多数の人のITに対する無理解があって、中堅以上の会社であっても総務部が片手間にシステムの面倒を見ていたりするケースが多い様に思います。「別にITとか関係ないよ」と経営者が考えていても、社員一人ひとりがPCを持ち、LANが組まれていて、小規模でもPBXがあって、個々人に仕事用の携帯を持たせる、というぐらいは今や普通の光景なのも事実。10年前、20年前を振り返ってみればシステムは着々と複雑さを増していっているわけです。それにもかかわらず、稟議が下りないという言い訳を繰り返して、10年落ちの保守もとっくに切れてしまったようなデバイスやシステムを現役で使用し、頑なに運用方法や業務スタイルを変えようとしない人たち。グローバリゼーションだ、リストラだ、成果主義だと口先だけ手先だけの改革を施しても、つまるところ何も変わってないのではと勘ぐりたくなってしまう。
自腹を切ってITの見直しを行い、業務スタイルのリストラクチャリングにまで踏み込んで、更なる成果をどうやって勝ち取るか。いいかげん考え始めてくれてもいいんじゃないでしょうか?
売り手側の勝手な主張ですけども・・・

技術大国日本をささえる企業の蓋を開くと、High Tech どころか失笑を買いかねないグズグズなOld システムが顔を出す・・・日本人エンジニアの一人として何だか恥ずかしささえ感じる今日この頃です。

2007年1月15日月曜日

雑記

http://de-club.net/rbz/
ディアゴスティーニの週間ロボザック、定期購読を申し込んでしまった・・・・ これって・・・敷居が低すぎだろっ!!
馬鹿高い既製品のロボットキット買ってきてモーションだけプログラミングですか? へー、高尚な趣味ですこと。マイコンボードから制御ソフトまで自作してナンボだろ!! プラ板削ってカウルだけ自作してるんだ、なるほどかっこいいねって、寝言は寝てから言えっ!! 
っとか斜め後方で斜に構えていた私も撃沈です。罰としてこれからは心を入れ替え、ほんのちょっとずつ配給されてくる部品をちまちまと、1年近くかけながら組上げ、お仲間に入れさせてもらいたいと、こう考えている次第です。

2007年1月12日金曜日

モバイル覚書

iPhoneはずいぶん注目が集まってるけど、日本にはやって来るんだろうか? GSMで統一された感のある海外と違い、キャリア主体の独自方式が幅を利かす日本にあのデバイスをそのまま持ってくるわけにはいかないからね。ハードの設計まで作り変えて供給してくるほどの市場性を日本に見出すのかどうか疑問だ。

やるとすればBlackberryみたいに特定のキャリアと手を組んじゃうのが一番簡単なのかもしれないけど、NokiaのE61みたいなやり方が個人的には面白いと思う・・・ それにしても、あらためてAppleのブランディング力の強さを感じた。おれも欲しい。

Nokia E61
http://www.nokia.co.jp/phones/e61/index.shtml

2007年1月4日木曜日

インスタント・コミュニケーション・ツールが気になる

http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0612/25/news007.html
ビジネス向けのメッセンジャー Biz IM市場の幕開け

インターネット・メッセンジャーがビジネスツールとして注目されるのは当然として、でも日本の企業環境の中にどれだけ浸透するんだろうか?っていう疑問は残る。IMなんて何ら目新しくもないし、インスタント・コミュニケーション・ツールはIMだけじゃなくて今までだって色々あった分けだけど、企業としての導入はあまり芳しくなかったように思う。結局、おじさんたちはPBXの内線電話が大好きっていう単純なことなのかもしれないけど、私には日本人のコミュニケーションスタイルに起因する何やらモヤモヤした雰囲気が大きな阻害要因になっているように感じられてならない。

電話会議よりも、一つ所に集まって会議を開きたがるような、インターコムよりも相手が応答するのを待つ電話機を好むような、そして、IMでいきなりメッセージを送りつけるよりも相手が都合のいいときに開くことのできるEmailを好むような・・・

いづれにせよ、社内のざっくばらんで済ませればいいようなコミュニケーションに過剰なPolitenessを求める心性が日本人の中にあるように思えてならない。まあ、それが過剰なのか、欧米人というか大陸の人たちが礼儀知らずなのか知らないけどね。とにかくこの手のテクノロジーをどうすれば日本企業に売り込めるのか、今後の動向が見逃せません。