2007年2月26日月曜日

TCP/IPプラットフォームを懐疑する 1 (TDMはもういらないのか?)

TDMである。いわずと知れた Time Division Multiplex、時分割多重化方式である。何でもかんでもIPに乗せたがる昨今、顧みられることの少なくなったTDM。パケット通信だなんだと言ったって、所詮TDMのアイデアから派生した一概念じゃねーか、とか負け惜しみにしか聞こえないようなTDM。俺の時代は終わったな、なんて感傷もとっくの昔に過ぎ去った感のある、そんなTDM。だか、本当にもう過去の遺物として葬られてしまうのだろうか。
もちろん基幹系の通信網ではまだまだ現役かもしれないが、それにしたところでWDMにお株を奪われてしまっているかもしれないが(最近、ソッチ系の事情に疎くなって久しい) ディジタル通信網がアナログ交換機を駆逐したようにTDMの命運はもはや尽きたのだろうか。

確かに従来通りのTDM製品が息を吹き返して花形プロダクトになることはもはや無いだろう。しかし、このままIPインフラがすべてを呑み込み順風満帆に拡大し続けるかどうか、それは疑問だ。