2007年6月11日月曜日

最近、大規模障害のニュースが多い気がする Ⅱ

http://itpro।nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20070611/274287/
【続報】社保庁のシステム障害、初の日曜対応コードが原因か

ここ最近やいのやいの言われてる社保庁がテンパリぎみにNTTデータの担当者のケツを叩いてソフトの改良を無理無理やらせ、蓋を開けたら障害で全断・・・という夢を見ました。

2007年6月8日金曜日

最近、大規模障害のニュースが多い気がする

http://enterprise.watch.impress.co.jp/cda/ohkawara/2007/06/08/10419.html
全日空のシステム障害などに見る、情報産業とユーザー企業の課題

システムトラブルが社会問題として取り上げられることが多くなったように感じる。みずほ銀行の合併に伴ったシステムトラブルやみずほ証券の誤発注も記憶に新しい。社会基盤としてのITシステムやインフラがその重要度を上げれば上げるほどこの手のトラブルの影響は大きくなるし、報道等で取り上げられる機会も増していくのは当然のことだ。JISAに指摘されるまでもなくユーザー企業もベンダーも費用対効果のトレードオフについて十分な検討が必要なことは百も承知だろう。だが真に的を射た検討を積み重ねるという事が困難きわまりない茨の道であるのも事実だ。
ユーザー企業側も自社システムの導入に対して一枚岩であるわけではない。該当部署やIT、購買など各部署間での温度差や要求の違いがベンダーやコンサルタントの軸をぶらし、またそれがユーザー側の混乱や無茶な要求を蔓延させていく。一度始まったネガティブフィードバックはそうそう止められるものではない。
BCPの構築はさらに困難を極める。ただでさえ予算を取りづらい案件である上に、基本的には本稼動しているシステムとほぼ同等の物をずっと安いコストで提供するように求められるからだ。もちろんベンダーとしてはそのまま呑むわけにはいかないのでシステム容量を大幅に削ったりインターフェースを単純化したりといった矮小化を行なうしかない。結果、まさかのときにも役立たずなカッコだけBCPをでっち上げてしまったりする。
信頼性や機能を確保するために湯水のようにコストをかけられるわけではない事も十分承知しているつもりだが、ある程度のコストをかけなければ必要十分な信頼性と機能は担保できないのだ。そういう点ではJISAの指摘は正しいといえる。
しかし、いくつかの点で少し気になる部分がこの記事の提言に含まれていた。

>>日本の企業が導入している情報システムは、大変緻密であり、完成度も高い。日常的な不具合を感じることがなく運用できる。だが、一度問題が起こったときには、手の施しようがない。これに対して、海外の企業が導入している情報システムは、ぎくしゃくした運用環境であっても、なにかあったときには、なんとかなるという場合もある。どちらを選択するのか。これは、社会的な選択といえるもの

はっきり言ってこれは詭弁だ。一度問題が起こると手の施しようがなくなるようなシステムを完成度が高いなどとは噴飯ものだ。海外企業が導入しているシステムをギクシャクした運用環境となじってみせ、どちらを選ぶかは社会的な選択と結論付けるにいたってはまさに手の施しようがない。ここから先はわたしの想像に過ぎないが、おそらくこの人の言いたい事とはこうだろう。「日本製のシステムはユーザーのわがままや思い付きにすべて答えて作りこんだ云わばテーラーメードで完成度が高い。コードの職人芸的緻密さはスパゲティーのよう、いやいやとっても緻密ですよ。海外製品のようなお仕着せのシステムでユーザーのわがままを聞いてあげようと思ったらギクシャクした運用になっちゃいますね」

まあともかく、
ユーザーがわがまますぎること/IT部門がユーザーの下僕になってしまっていること/購買も含めてコスト削減に過度に行き過ぎること/ベンダーがパッケージ化の努力を怠ってユーザーに迎合しすぎること(そうせざるを得ない悲哀は分かるけどね)
毎回この手の問題を考えるに当たって行き着くさきは、とにかく! ITさん頼むからしっかりしてくれって話に落ち着くんだよね~

2007年6月6日水曜日

iPhone CMが煽られまくりの件

http://jp.techcrunch.com/archives/new-iphone-ad/
iPhoneの新CM

新CMというから本物だと思っていたら本家の方を見てみると

http://www.techcrunch.com/2007/06/05/new-iphone-ad/
New Fan-Created iPhone Ad

Fan-Created…..紛らわしい。コメント欄も混乱気味の煽られまくりで面白い。

iPoneについては当分日本にはやってこないだろうから興味は薄いのだが、USでの期待感はずいぶん高まっているようだ。
http://jp.techcrunch.com/archives/yes-but-what-does-that-have-to-do-with-the-iphone/
で、iPhoneとどう関係あるんだ

でも、その反面CM記事のコメントにPalmのTreoと比較して何が革新的なんだ?ってな煽りも入っていたりするので少し安心してみたりする。機能面のみで比較すれば、ようやく日本の携帯電話と遜色ない端末が出るんですね、っていう事にもなるわけで、スティーブ・ジョブスがいったい何をもって「すべてを変えてしまう」のか見ものではある。

つい先日イギリスへ出張したときに持参したSoftbank携帯がヒースローではバリバリ圏内だったのにそこを離れるとやたらと圏外になってしまってイライラさせられた。以前はそんな問題はなかったので、やっぱりVodafoneじゃなくなったせいなのか?と思ったのだが、真相は違った。3GとGSMを自動切換えに設定していたのが問題だったのだ。わたしの携帯は3Gの電波を優先的に探すよう設定されているらしく、ようするにイギリスでも3Gのサービスが始まっていて、しかしエリアがまだまだ狭かったためにアンテナ一本と圏外をフラフラしていたようなのだ。結局はGSM固定の設定に変更することで問題は解決した。
話が脱線したが、iPhoneが日本でリリースされるのはヨーロッパの3G化が本格化した後なんだろうな~っと、そしてそれはまだまだなんスねっていう話である。リリース前からこれだけ話題沸騰のデバイスというのも珍しいし、日本の鎖国常態な携帯インフラの世界を「すべて変えてしまう」ような力があるかもしれませんね。